Cinema 4Dのご利用中に以下のような問題が発生している場合:
- 起動画面で停止する
- 起動直後にクラッシュする
- アセットブラウザが使用できない
- その他の使用時の不具合
最も効果的な初期トラブルシューティング手順は、【すべてのサードプラグインを無効化】し、【新しい環境設定】でテストすることとなります。多くの問題は、環境設定ファイルやサードパーティプラグインに起因している可能性があります。
環境設定に含まれている内容についての詳細は、こちらのガイドをご覧ください。
プラグインを無効にし、新しい環境設定でテストする方法としては、以下の2通りがあります:
方法①(手軽でスピーディーですが、すべての設定が削除されます)
以下のパスへアクセスしてください:
-
Windows:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Maxon
-
macOS:
/Users/ユーザー名/Library/Preferences/Maxon
ご使用のCinema 4Dのバージョンに対応するフォルダ(例:Maxon Cinema 4D 2025_********
)を探し、削除してください。
(*はランダムな文字列です)
その後、Cinema 4Dを再起動してください。
⚠️ 注意:以下のような末尾にサフィックスが付いたフォルダは、他のモジュール用のものであり、削除しないようご注意ください:
-
_c
:Team Render Client -
_s
:Team Render Server -
_w
:Cineware -
_x
:コマンドライン版 -
_p
:c4dpy
本体用のCinema 4Dのフォルダには、サフィックスは付いていません。
方法②(より安全に、元の設定へ戻すことも可能です)
この方法では、既存の設定を保持したまま新しい初期設定での起動をテストできます。
以下の場所へ移動してください:
-
Windows:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming
-
macOS:
/Users\ユーザー名/Library/Preferences
「Maxon」フォルダを「Maxon_old」にリネームしてください。
その後Cinema 4Dを起動すると、新しい初期設定の「Maxon」フォルダが自動で生成されます。
問題が解決された場合は、元の設定に何らかの問題があったと判断できます。
さらに詳しく調査するには
設定に問題があることが確認できた場合は、次に「どのフォルダが原因なのか」を特定していきます。
- Cinema 4Dを終了してください
- 新しく作成された「Maxon」フォルダを削除します
- 元の「Maxon_old」フォルダの名前を「Maxon」に戻します
以下のフォルダへアクセスしてください:
-
Windows:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Maxon\Maxon Cinema 4D 202*_********
-
macOS:
/Users/ユーザー名/Library/Preferences/Maxon/Maxon Cinema 4D 202*_********
中のサブフォルダを一つずつ削除または一時的にデスクトップなどに移動し、その都度Cinema 4Dを再起動して問題が解決するか確認してください。
⚠️ サフィックス(_c、_sなど)が付いたフォルダは他のモジュール用のため、変更しないようご注意ください。
初期段階で保持を推奨するフォルダ:
-
library
:カスタムレイアウトやスクリプト -
prefs
:インターフェースの設定、ショートカット、配色、起動レイアウトなど -
userrepository
:アセットブラウザに保存したユーザー資産 -
plugins
:一部のプラグインはこのフォルダにインストールする必要があります
フォルダの削除方法:
非破壊的な方法(推奨)
フォルダをデスクトップなどに一時的に移動し、Cinema 4Dを起動して動作を確認してください。
問題が解決しなければフォルダを元に戻すことが可能です。
破壊的な方法
フォルダを削除してからCinema 4Dを起動します。問題が解決すれば、そのフォルダが原因と考えられます。
完全リセット
すべての設定を初期化したい場合は、対象の Maxon Cinema 4D 202*_********
フォルダを丸ごと削除してください。
Cinema 4Dを再起動すると、初期状態で立ち上がります。
※この操作により、すべての個人設定と保存データが削除されますのでご注意ください。
上記の方法でも解決しない場合は、
以下の手順でサポートチームまで情報をお送りください。
Maxon Support Toolのご案内
Maxon Support Toolは、Cinema 4Dのログファイル、エラーレポート、システム情報などを自動で収集するツールです。
これにより、サポートチームが問題の原因を迅速に把握できます。
【macOSをご利用の場合】
- Cinema 4Dを終了してください
- 添付の zip ファイルをダウンロード・解凍し、「maxon-support-tool」ファイルを実行します
- 使用中のCinema 4Dバージョンをクリックします
- Consoleウィンドウ付きでCinema 4Dが起動し、必要なログをデスクトップ上のフォルダに保存します
- 完了後、デスクトップに Maxon Support Log Files(OSアカウント名) というフォルダが生成されます
- このフォルダを zip に圧縮し、サポートチケットに添付してください
※見つからない場合は、Support Tool の「Desktop」ボタンをクリックするとすぐに開くことができます。
【Windowsをご利用の場合】
- Cinema 4Dを終了してください
- 添付の zip ファイルをダウンロード・解凍し、「maxon-support-tool.exe」を実行します
(※Windowsのセキュリティ警告が表示される場合は、「詳細情報」>「実行」をクリックしてください) - 使用中のCinema 4Dバージョンをクリックします
- Consoleウィンドウ付きでCinema 4Dが起動し、ログがデスクトップに保存されます
- 同時に「System Information」ウィンドウが表示され、システム情報の収集が始まります(1〜2分ほどかかります)
- 完了後、デスクトップに Maxon Support Log Files(OSアカウント名) フォルダが生成されます
- そのフォルダを zip 圧縮し、サポートチケットに添付してください
※ フォルダが見つからない場合は、Support Tool ウィンドウの「Desktop」リンクをクリックするとすぐに開けます
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