Cinema 4DでPyroを使用すると、「Collisions Limit Exceeded」というエラーメッセージが表示される場合の解決策

Ron
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問題の原因:

「Collisions Limit Exceeded]というエラーメッセージが表示される要因はいくつかありますが、最も大きな原因は、統合型グラフィックカード(CPUに直接内蔵されたGPU)を使用していることを考えられます。 また、VRAMに制限のあるGPUを使用している場合にもこのよう現象が発生することがあります。

 

Cinema 4Dの新しいシミュレーションツールは、主にGPUでの使用を想定して設計されています。シミュレーションのデフォルト設定ではGPUを優先的に選択するため、ハードウェアに十分な空きメモリがない場合、「Collisions Limit Exceeded」というエラーに遭遇する可能性があります。

 

解決策:

この場合、シミュレーションツールを「GPU使用」から「CPU使用」に変更する必要があります。そうすることで、Pyroは統合グラフィックカードの少量のRAMに集中するのではなく、コンピュータで利用可能なすべてのシステムメモリを使用できるようになり、このようなエラーを防ぐことができます。

 

また、GPUよりもCPUの方が処理に時間がかかってしまいますが、これらのシミュレーションをすべてキャッシュしておけば、再生速度に顕著な差が出ることはないと思われます。

 
CPUを切り替える場合は、「プロジェクト設定 > シミュレーション > シーン > デバイス」 から設定できます:

 

*統合型グラフィックとは?

統合型グラフィック:ディスクリートまたは専用グラフィックスカードのような個別のコンポーネントを使用せず、中央処理装置(CPU)と同じチップに組み込まれたグラフィックス処理ユニット(GPU)のことを指します。この形式は通常、ほとんどのノートパソコンと一部の低価格デスクトップパソコンで使用されています。

統合型グラフィックカードは、専用のビデオメモリ(VRAM)を持つ専用グラフィックカードとは異なり、CPUとシステムメモリ(RAM)を共有します。メモリを共有するため、統合型グラフィックスカードは通常、専用グラフィックスカードほど強力ではありません。

しかし、統合型グラフィックカードは、通常、専用グラフィックカードよりも電力効率が高く、発熱も少ないです。普段生活でのウェブページの閲覧、オフィスソフトのご使用や軽い作業は十分にこなせますが、3Dレンダリングや高解像度ビデオ編集など、グラフィックを多用する作業を行う場合は、処理のスピードが非常に遅くなる可能性があります。(場合によっては起動できないこともあります。)

統合型グラフィックスソリューションの代表例としては、インテルのHDグラフィックス、UHDグラフィックス、Iris Plusグラフィックスシリーズや、AMDのAPU(Accelerated Processing Unit、CPUとGPUを同一チップ上に搭載したもの)に搭載されたRadeon Vegaシリーズなどがあります。

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