レンダーファームや個人ワークステーションの構築時
Redshift のライセンスモデルを正しく理解しておくことは、予算計画において非常に重要です。
基本ルール:1台のマシンにつきライセンスは1つ
GPUごとにライセンスを購入する必要はありません。
Redshiftはマシン単位のライセンスモデルを採用しています。つまり、1つのライセンスで1台の物理コンピュータ(または仮想マシン)上のRedshiftレンダリングが許可され、そのマシンに搭載されているGPU数は問いません。
ハード構成と必要ライセンス数
| ハード構成 | 必要ライセンス数 |
|---|---|
| ワークステーション(GPU1基) | 1ライセンス |
| ワークステーション(GPU4基) | 1ライセンス |
| レンダーファーム:5台(各GPU2基) | 5ライセンス(ノード1台につき1つ) |
技術的詳細と制限
1セッションあたりのGPU利用上限
ライセンスはマシン内の全GPUをカバーしますが、Redshiftは1回のレンダリングセッションで最大8基のGPUまでしか使用できません。9基以上のGPUを搭載している場合でも、単一インスタンスでは同時に8基までしか利用できません。
同一マシンで複数セッションの同時実行
ライセンスはマシン単位のため、同じマシン上で複数のRedshiftインスタンスを同時実行しても追加ライセンスは不要です。
例:GPU4基のマシンで、ジョブAに2基、ジョブBに2基を割り当てる構成で同時レンダリングが可能です。これも1ライセンス内で利用できます。
システムRAMに関する注意
複数セッションを同時に実行すると、VRAMだけでなくシステムRAM(メインメモリ)に大きな負荷がかかります。各レンダリングインスタンスは、シーンの準備や管理のために個別のメモリオーバーヘッドを必要とします。
同時セッション運用を計画する場合は、(GPUのVRAM合計)×2×同時セッション数程度のシステムRAM容量を確保することを推奨します。
異なるGPUモデルの混在
Redshiftは1台のマシン内で異なるモデルやVRAM容量のGPUを混在させても問題なく動作します(例:GeForce RTX 4090+RTX 3080の構成)。この場合でもライセンスは1つで済みます。
詳細なハードウェア条件は、Maxon製品のシステム要件をご確認ください。
レンダーファームとTeam Render
Redshift GPUによるネットワークレンダリングの場合も、レンダーノードごとに1ライセンスが必要です。
Cinema 4Dユーザー向け注意点:
Cinema 4Dのサブスクリプションには、メインワークステーション用のRedshift GPUライセンスが1つ付属しています。ライセンスの移動は可能ですが、同時使用はできません。つまり、Cinema 4DをAマシンで起動し、BマシンでそのGPUライセンスを使うことはできません。
Team Render ClientやCommandline RendererでRedshift GPUを使用する場合は、各マシンごとに個別のRedshiftライセンスが必要です。Redshift CPUレンダリングは、追加ライセンス無しで利用できます。
Team Render ユーザー向け重要情報
Cinema 4DのTeam Render Clientには、GPUレンダリング用のRedshiftライセンスは含まれていません。
メインマシンにライセンスがあっても、Redshift GPUでレンダリングを行う各ノードに有効なGPUライセンスがなければなりません。
GPUライセンスを持たないノードがGPUレンダリングを試みた場合、レンダリングは失敗するか、Redshift CPUにフォールバックします。
適切なライセンスの選び方
導入時には、Redshift GPUが含まれるライセンスか、CPUのみかを必ず確認してください。CPUレンダリングのみなら追加コストは不要ですが、GPUを利用するには専用ライセンスが必要です。
| 製品 / ライセンス | Redshift GPU対応 | Redshift CPU対応 |
|---|---|---|
| Redshift Standalone | ✅ | ✅ |
| Cinema 4D | ✅ | ✅ |
| Maxon One | ✅ | ✅ |
| Commandline Renderer(Cinema 4DまたはC4D+Redshift契約) | ❌(GPUは別途必要) | ✅ |
| Team Render Client(Cinema 4DまたはC4D+Redshift契約) | ❌(GPUは別途必要) | ✅ |
ポイント:
- CPUレンダリング(Team Render Client / Commandline)だけの場合は追加ライセンス不要
- GPUレンダリングを行う場合は、各ノードに個別のRedshift GPUライセンス(またはMaxon One / Cinema 4Dライセンス)が必要です
ライセンスの移動方法
Redshift GPUライセンスを別のマシンへ移動する場合(例:ワークステーションからレンダーノードに移動)、Maxon Appを使用します。
- 現在ライセンスを保持しているマシンでMaxon Appを起動
- Licensesタブを開く
- Redshift(または対象アプリ)のTransferボタンをクリック
- 移行先のマシンでMaxon Appにログインし、ライセンスをアクティベートする
詳しい手順は「サブスクリプションを異なるコンピュータ間で移動する方法」を参照してください。
Redshiftの旧バージョン・別バージョンの入手方法
現行および過去のRedshiftバージョンは、以下のページからダウンロードできます:
Redshift の最新バージョンおよび過去バージョンの入手方法について
ライセンス構成やレンダーファーム設定についてご不明点がある場合は、サポートチケットを送信してください。担当チームが設定や構成のサポートを行います。
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